

四半世紀
四半世紀前、大学時代の友人と三人でドイツに行きました。 往復の航空券とホテルだけ。ドイツ在住の友人と合流するのは旅の後半。それまでは、自力でフランクフルトからロマンティック街道を南下してローテンブルク、ミュンヘンまで行き、ノイシュバンシュタイン城を見てハイデルベルク。そこで...


方向転換(27-6)
今思えば、父こそベルトコンベヤーに乗せられていたのでした。 自分の生活がわけもわからず動いていく。いいも悪いも言うこともできず、朝迎えが来ればそれに乗せられ、ヘルパーさんがくればお風呂に入る。行きたくて行くのでも、入りたいから入るのでもない。...


方向転換(27-5)
家も仕事もあっちもこっちも四方八方、綱渡り状態になっていきます。 目が覚めている間中、早く!早く! 「早くしなきゃ」 「早く行かなきゃ」 「早く帰らなきゃ」、 とにかく、ずっと早く!早く!早く!! 黄信号は加速して渡り切る合図でした。...


方向転換(27-4)
あの頃、父は夜3回くらいトイレに起きました。 「お父さん、必ず起こしてね」 父はきっと私に声をかけたのです。でも、私はくたびれ果てて、その声に反応しない。だから、父は一人でトイレに行こうとします。でも、ゆっくりゆっくりしか歩けない。真冬、自分で上着も着られない。寒いし、トイ...


方向転換(27-3)
しみじみつらいなぁ、と思う日もあって、そこに介護事業所からサービス中止の宣告。 なお悪いことに、父もへとへとだったのでしょう、歩行が不安定になったのです。 ホットカーペットの縁が越えられない。柔らかいカーペットの上を杖歩行するのが不安定になりました。父が一人で家にいる時間、...


方向転換(27-2)
ちょっと頼みたい。 それが介護保険法の改定によりできなくなりました。介護者が子世代のの場合、生活援助は受けられない。洗濯物は暗くなっても外に干したまま。雨戸も開けたまま。 今まで頼めたことが頼めない。やらなければならないことが増える。...


方向転換(27-1)
父が脳塞栓で倒れたあと、私はフルタイムで14年間働きました。 最初の8年間は、母が主介護者で私はその補助、そして妹の家族4人でした。 ところが、ある日突然、一人欠場に伴う選手交代。私に主介護者の役が回ってきて、家族は三人になりました。バタバタでしたが、それでも、妹がいること...


叔父
昨日、叔父の訃報を受けました。 父は男ばかり四人兄弟の三番目。 七つ年下の末っ子を父はどう思っていたのでしょう。 箱根駅伝も学生ラグビーも応援するのはえんじのジャージ。 叔父の母校、早稲田だったことを思えば、きっと自慢の弟だったはず。...


介護事業所を比較する(26-4)
そして何より、私をあれほど追いつめた父の介護サービスの継続問題は、ケアマネージャーを別の事業所に替えて以降、問題として取り上げられることはありませんでした。デイサービスもヘルパー支援も継続したにも関わらず…。なぜでしょう。...


介護事業所を比較する(26-3)
ヘルパー支援を二つの事業所から受けることにより、いろいろことが見えてきました。驚いたのは、全く同じ支援内容でも事業所の規模や介護福祉士の数等により料金が違うこともあるということでした。 また、キャンセル料も違いました。サービス内容によりキャンセル料が利用料より高くなることも...