方向転換(27-4)
- 2017年3月3日
- 読了時間: 1分

あの頃、父は夜3回くらいトイレに起きました。
「お父さん、必ず起こしてね」
父はきっと私に声をかけたのです。でも、私はくたびれ果てて、その声に反応しない。だから、父は一人でトイレに行こうとします。でも、ゆっくりゆっくりしか歩けない。真冬、自分で上着も着られない。寒いし、トイレまで間に合わない。父が困って私を呼んで、そこでやっと気付いて起きるのだけど、その状況を見て、つい大きな声を出してしまう。
「お父さん!どうして起こしてくれないの!」
起こしたのにね。理不尽に不機嫌をぶつけられて、父は情けなかっただろうな…。
寒い中着替えさせて、父を寝かせて、床を拭き上げているうちに、体が冷え切ってしまう。そうなると眠れない。やっとうとうとした頃、父が次のトイレに起こす…。
「お父さん!眠れない!!」
父も私もストレスで気が狂わんばかり。お互いがギリギリで、どうにも感情を抑えられず大声で怒鳴り合う。体は疲れ果てているのに眠れない。そして、眠った感覚がないまま、仕事にでる…。眠れないことがいよいよ私を追い詰めました。
(続く)
























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