蚊帳
- fairfax3939
- 2017年8月27日
- 読了時間: 1分

1994年に父が倒れて、2002年に母が亡くなって、2008年に私が仕事を辞めました。その間、必要に迫られて部屋を部分的に片付けることはありましたが、それ以上はとてもできなかった。仕事を辞めて、時間をゲットし、エネルギーを温存しました。その代わり収入を手放しましたが…。ともあれ、ここでようやく、家のことに時間とエネルギーを使えるようになったのです。
自分のことは自分でできる4人家族ではない、片麻痺で失語症の父とそれを支える私に合った家にしよう。それで、まずやったのが、天袋、押し入れ、収納スペースなど日常的に使っていないところをすべて開けてみることでした。その時に、何だろうと思って開けた箱の中に「蚊帳」がありました。タグに4畳半用とあって蚊帳とわかりました。生まれて初めて見ました。
去年、蚊取り線香の丸い缶の置き場所を変えたのです。確かに変えた覚えはあるのだけれど、それが見つからない…。捨てるはずはない、いったい私はどこに置いたんだろう…。悔しいから、買わずにいるのだけど、三日前、夜中蚊に刺され、超音波音に飛び起き、退治しようと目を凝らすうちにすっかり目が覚め、変な具合になりました。次の夜も生き延びているアイツがまた現れました。それで、ついに、いよいよ、満を持して、「蚊帳」の登場となりました。
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