

家で暮らすために歩く (40-25 )
2階でお茶しました。 父の嬉しそうな顔。 このあと、階段をバックで下るという荒業にも挑戦し、無事帰還。 「やったね!!」、二人でハイタッチしたいような達成感。大冒険でした。 しかし、この大冒険もこの夏限りのことでした。それでも、在宅介護を選んだ私にとって、父の晩年に、こうい...


家で暮らすために歩く (40-24 )
1994年に倒れて以来、20年ぶりに2階のベランダから、駿河湾を眺めました。 少し離れたお家の庭で小さな姉弟が遊ぶ姿が見えました。父が「はいよっ!はいよっ!!」と声をかけるのだけど、二人はキョロキョロしています。親御さんが気づいて、二人を抱いて、父に手を振ってくれました。父...


家で暮らすために歩く (40-23 )
61歳で不自由な体になって、母と二人、できることを少しずつ増やした父ですが、80歳を迎えて、できなくなることが目に見えて増えてきました。寄る年波にあらがって、リフォームをしたものの、まさか父が階段を自分の足で上って、2階に上がるなど、夢にも思いませんでした。20年ぶりに自分...


家で暮らすために歩く (40-22 )
父が2階を見上げて、私の顔を見て、また2階を見上げる…。 「2階に行きたいの?」「うん、うん、うん!!」 「手すりをつけないとね」いい加減にそう言って、何年も経っていました。それで、2013年のリフォームで「じゃぁ、まぁ、ついでに」と階段に手すりをつけました。洗濯物かごを下...


家で暮らすために歩く (40-21 )
少し前に戻ります。ピアノを手すり代わりにして、居室を出て、玄関に戻りました。これでひと回りです。 父は80歳頃から杖歩行が不安定になり、転倒するようになりました。このままでは、早晩大けがをさせる。そうなったら悔しいなぁと、リフォームを決行。杖歩行から手すりづたいに室内を移動...


家で暮らすために歩く (40-20 )
手すりはできるだけ長く、戸が閉まるギリギリまで。手すりと手すりの距離を短くするためです。 父の場合、歩行の安全のために手すりをつけるわけではありません。右麻痺の父が、動く左足を前に出すためには、その間その体重を受けてくれるものがなければ、足は一歩も前にでません。その役を左腕...


家で暮らすために歩く (40-19 )
福祉用具にも横手すりがあります。 このリフォームでも、トイレと和室をつなぐ空中手すりを付ける時に、福祉用具でできないか検討しました。福祉用具の手すりは、写真のように、床と天井を突っ張り棒ようにしてポールをたてて、横手すりをつなぐのですが、手すりの長さが90センチか120セン...


家で暮らすために歩く (40-18 )
手すりをつけるにあたり、ピアノがなければなぁと思いました。ピアノがなければ、壁が一つ空きます。売ることも考えたけれど、弾きもしないのに、私はどうしても手放すことができませんでした。ならばと、重くて、体重をかけてもビクともしないピアノを手すり代わりにしました。...


家で暮らすために歩く (40-17 )
手すりは壁に設置するのが普通ですが、壁がなくても両端に壁か柱があれば設置することはできました。このブログの中で「空中手すり」と名付けました。 空中手すりは空間を遮りますので、取り外さないと私の動線が遮られます。外さないと、くぐったり、またいだりしなければなりません。結構な運...


家で暮らすために歩く (40-16 )
トイレからは2つのルートがあります。ダイニングに向かうルート、これは2013年の最後のリフォームでできました。もう一つは、居室に直接向かうルートで、これは2005年頃できました。手すりの片側の受け口が同じです。白い襖の手がかりの横に居室に向かうルートのもう一方の受け口があり...