

介護事業所を比較する(26-2)
ケアマネージャーから介護サービスを中止すると言われ、誰に相談もできないまま、自分なりに考えて動きました。 デイサービスを他の事業所に変更することは、父にとって負担が大きいと思いました。それまでのデイサービスが父にとって過ごしやすい所なのかどうか、失語症の父の口から聞くことは...


介護事業所を比較する(26-1)
少し、話を前に戻します。 母が亡くなり、私が父の介護者になって4年目の秋、ケアマネージャーからサービスの停止を言い渡されました。 しかし、実際問題、父を一人家において仕事にはいけません。仕事を辞めるにも、今日、明日というわけにはいきません。公的な介護サービスを受けられない、...


Tさんの仕事(25-3)
また、思いがけない再会もありました。父の最後の入院中、病院の廊下で呼び止められました。14年前、私が介護者になって初めて関わったケアマネージャーのSさんでした。 彼女はコミュニケーションが難しい父のために、自作のノートを作ってくれました。...


Tさんの仕事(25-2)
父の命の火があと少しで消えるとわかって、私が父を家に連れて帰ると言った時、Tさんは立場上、もちろん何もコメントしなかったけれど、私には彼女がそれがいいと言ってくれている気がしました。 父と私の暮らしをずっとみてきて、最後、そうすることが私らしいとわかってくれていたと思います...


Tさんの仕事(25-1)
ケアマネージャーとの関係が悪化して、途方にくれる私を見かねて、新しい介護事業所から派遣されたヘルパーさんがケアマネージャーを替える手助けをしてくれました。そのケアマネージャー、Tさんにその後父が亡くなるまで8年余り担当していただきました。...


夜の外ごはん
父といるときは、夜出かけることはほとんどなく、友人との食事はもっぱらランチ。だから、お酒はなしだったのでした。 今、夜も出かけられるようになって、ちょっと楽しい。うそ、すごく楽しい! 煙が目に染みるような焼き肉屋さんとか、居酒屋さんで焼き鳥とか、ラクレットチーズとスペインワ...


弱い立場(24-6)
ケアマネージャーに対する不信感から、私は介護サービスに関わる全てのことに不信感を感じ、意思の疎通ができなくなりました。次に手を打とうにもケアマネジャーを通さなければなりません。ケアマネージャーを替えたいと、ケアマネージャーに言わなければなりません。...


弱い立場(24-5)
その後、ケアマネージャーは昼休みに私を喫茶店に呼び出し、「サービスの中止」を通達しました。「中止して、そのあとどうするんですか」と尋ねると、彼女は 「できることは何もありません」 と言いました。 今思えば、他の事業所を紹介するとか、施設入所の相談にのるとか、会社に介護休暇に...


弱い立場(24-4)
そして、「仕事が辞められるなら、それもありだと思う」とも言われました。 その言葉の裏に「仕事を辞めてもやっていけるなら、辞めてあなたがやったらどうですか。そうすれば、あなたも楽になるでしょう」そう言っているのだと感じました。...


弱い立場(24-3)
ある日、担当者会議が設定されました。ケアマネージャーはじめ、デイサービス、リハビリ、訪問介護、父の介護サービスに関わるすべての担当者が会しました。同じ事業所の関係者10人ほどと私一人でした。 その中で、ヘルパー室の主任から思いがけないことを言われました。...