

台湾 (48-11)
また父と私の日常が始まりました。台湾に行く準備の段階から、帰ってくるまで何のトラブルもなく、全て計画通り。ショートステイの利用が一晩だけでも、次の日迎えに行くと、文句を言いたそうに不機嫌な時もあるのに、今回は3日。それなのに、少しも不安な様子も見せず、とても穏やかで優しい父...


台湾 (48-10)
この台湾旅行のストーリーは帰国してからも続きました。 帰国した翌日、空っぽの冷蔵庫に食料を買い入れ、家の準備を整えて、父をショートステイ先に迎えに行きました。「お父さん、ありがと!Sさんにすごくよくしていただいたの。お父さんのおかげだね」父は機嫌よく待っていてくれました。こ...


台湾 (48-9)
3人でカフェでお茶しているうちに空港に向かう時間になりました。今度は本当にSさんとお別れしました。 SさんとY子さんが父をすごい!とほめてくださって、私のことも手放しでほめてくださって、たくさんお土産を持たせてくれて、この台湾旅行は私にとって大変なご褒美旅行になりました。S...


台湾 (48-8)
父へのメッセージの中でSさんは、ゆっくりゆっくりだけど、自分の足で階段を下りる姿や左手で書いた日記の文字に感動したと、「大したものです」ときっぱりした口ぶりでおっしゃった。それは、同情や社交辞令ではない、今の父を昔と同様、友として認めているとわかる言葉でした。...


台湾 (48-7)
翌日の朝、Sさんからホテルに電話がありました。 前の日、私がSさんに「父へのメッセージお願いできますか」と急に言ったものだから、Sさんは心の準備ができておらず、伝えたいことを伝えきれなかった、夜眠れなかった、とおっしゃるのです。まぁ!Sさん!と、もうびっくりです!!...


台湾 (48-6)
台湾には夕方着。夕食はホテル内のラウンジで軽く済ませました。 そして、次の日、Sさんとお会いしました。お写真の通り、柔和な笑顔のジェントルマンでした。ホテルのロビーで写真を広げ、当時のことをたくさんお聞きしました。それから、昼食をご馳走になりました。その時、Sさんに父へのメ...


台湾 (48-5)
Sさんのお便りに、父と最後に会ったのは20数年前とありました。Sさんが来日され、Yさんご夫妻をお訪ねになった際、父も出向き、夕食を共にしたとありました。その後、父のことはYさんからお聞きになっていたと思いますが、私がSさんを台湾に訪ねるにあたり、父の今の様子をお見せしようと...


台湾 (48-4)
写真はお便りを下さったSさんと父。裏にSさんの字で「青梅竹馬?」とありました。「まるで幼馴染のようじゃないか?」の意味でしょうか。子供のように親友と肩を組んでいます。台湾行きが決まって、古いアルバムの中にこの写真を見つけました。父親の顔でも、私がよく知る老齢の父でもない、仕...


台湾 (48-3)
台湾駐在中、家族ぐるみでお世話になった父の上司のYさん。父が倒れて以来、ずっとわが家の応援団でした。ご夫婦で年に何度か父を訪ねて下さいました。大好物の鰻を食べにきたと、わが家への訪問をついでのようにおっしゃるけれど、お住いの都内にだって、美味しい鰻屋さんはいくらもあるはず。...


台湾 (48-2)
父と母にもっと話を聞いておけばよかったと思います。子供の頃や学生時代、結婚した当時のことや私や妹が小さかった時のこと、仕事のこと、家庭のこと、行きたいところ、やりたいこと、やりたかったこと…。 両親が元気だった時は大して興味もなく、そうこうしているうちに、母は突然帰らないし...