父、帰る(6-1)
- fairfax3939
- 2016年12月30日
- 読了時間: 2分

8ヶ月ぶりに帰った居間で、父は嗚咽して泣きました。
こんなに帰りたかったんだ…。
言葉で伝えられない父は、声を上げて泣き、私たちに家に帰ることができた嬉しさを伝えました。母の体を思えば、この選択がよかったのどうかわからない。でも、あの父の姿をみて、とにかくやるしかない!と思いました。
死んだ脳細胞は生き返りません。リハビリは死んだ脳細胞が担っていた役割を他の細胞にやってもらえるようにすること。母は回復の急性期に「それは私の仕事ではありません」という細胞たちに、否応なく「とにかくお願いします」とバンバン仕事を割り振っちゃった怖いもの知らずのお嬢さんのよう。細胞たちも訳も分からずやらされるうちにできちゃって、みんなびっくり!という感じでした。
病院で決められた時間だけ機能回復訓練をするのではなく、自宅に戻ったことで、生活すること自体すべてがリハビリになりました。生活の変化が大きな刺激となり、父は身体的にはもちろん、認識や感情の面でも見違えて変わっていきました。
今日は大晦日。2016年は、私にとって人生の節目となる年でした。
ブログという新しい私の日常が始まった年でもあります。来年が楽しみです。
では、皆さま、どうぞよい年をお迎え下さい。
(続く)
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