風炉披露
- fairfax3939
- 2017年2月1日
- 読了時間: 2分

去年の暮れ、友人が「火鉢披露をするから、何か焼きたいものがあれば持って来て!」と自宅に招いてくれました。私は賞味期限ギリギリのからすみを大喜びで持参して、楽しい忘年会になったのです。
そして、ふと、わが家にも火鉢に似たものが、押し入れの奥深く、20年余り鎮座していると思い出しました。それが、茶道具の風炉です。
今ださねばもう出番はない、とエイッと明るい場所に出してあげました。
炭と火おこしを買いました。ガスコンロで炭に火をつけようとするのだれど、安全装置が働いて、すぐに炎が小さくなってしまい、一向に火がつかない。
お茶の先生に電話すると、落ち葉を集めて火を焚いてその中に、と言われるけれど、私には相当勇気がいります。そこで、カセットコンロはどうだろう、と試してみました。これはわりとうまくいきました。でも、備長炭は固く、火がつきにくい。炭よりガスボンベの方が高くつくのではないかしら…。
火をおこすのは容易ではないのですね。
昔の人は、毎日こうして火をおこしていたのかと思うと、感心しきり。
私の風炉披露はお湯がシュンシュン沸くことなく、手をかざすと暖かい程度…。
これも、私らしいかな。
火の番をしながら、父がいたらこんなこととてもできなかったなぁ~と、やはり父はもういないんだなぁ~と、しみじみ思ったのでした。
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