父、帰る(6-2)
- 2017年1月2日
- 読了時間: 2分
そうは言っても、父が家で暮らすことは案の定、容易なことではありませんでした。
まず、退院までに準備をします。工務店さんにお任せする段差解消やドアを引き戸に替えるなどの工事と、自分たちで行う、家具の移動や介護用品の購入などです。介護保険制前だったので、レンタルという仕組みはなく、自費購入でした。
父の居室は台所に近い和室にしました。父の動線を確保するために家具を移動させました。車椅子で移動するにはある程度、スペースが必要です。畳には全面にカバーを敷きました。
病院ではそれなりに落ち着いて過ごせていたのに、家に帰ったとたんバタバタになりました。
準備したつもりでも、実際にはできるとか、できないとか考えたこともなかったことが、できないんだと初めて知るわけです。そのことに本人も家族もびっくりする。不自由になった体に家族も、父自身まだ慣れていない。父は「はいよぉ~~~!!!」の連発です。
何ができて、何ができなくて、どうすればできるのか、衣食住の日常生活も、とりあえず、ひっちゃかめっちゃかになるわけです。

入院中は、帰ればゆっくりお風呂に入り、朝まで眠ることができました。
わかっていたことですが、家にナースコールはなく、すべて自分たちでやらなければなりません。
ここが在宅介護の最大の難関かもしれません。
この最初の衝撃がずっと続くわけではないのだけれど、不自由になる前の暮らしとのあまりのギャップに
「とても無理!!」
と思うのも当然です。
母はよくやったなぁと改めて思います。
エンジン全開で乗り切ったのだと思います。
























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