

Tさんの仕事(25-3)
また、思いがけない再会もありました。父の最後の入院中、病院の廊下で呼び止められました。14年前、私が介護者になって初めて関わったケアマネージャーのSさんでした。 彼女はコミュニケーションが難しい父のために、自作のノートを作ってくれました。...


Tさんの仕事(25-2)
父の命の火があと少しで消えるとわかって、私が父を家に連れて帰ると言った時、Tさんは立場上、もちろん何もコメントしなかったけれど、私には彼女がそれがいいと言ってくれている気がしました。 父と私の暮らしをずっとみてきて、最後、そうすることが私らしいとわかってくれていたと思います...


Tさんの仕事(25-1)
ケアマネージャーとの関係が悪化して、途方にくれる私を見かねて、新しい介護事業所から派遣されたヘルパーさんがケアマネージャーを替える手助けをしてくれました。そのケアマネージャー、Tさんにその後父が亡くなるまで8年余り担当していただきました。...


弱い立場(24-6)
ケアマネージャーに対する不信感から、私は介護サービスに関わる全てのことに不信感を感じ、意思の疎通ができなくなりました。次に手を打とうにもケアマネジャーを通さなければなりません。ケアマネージャーを替えたいと、ケアマネージャーに言わなければなりません。...


弱い立場(24-5)
その後、ケアマネージャーは昼休みに私を喫茶店に呼び出し、「サービスの中止」を通達しました。「中止して、そのあとどうするんですか」と尋ねると、彼女は 「できることは何もありません」 と言いました。 今思えば、他の事業所を紹介するとか、施設入所の相談にのるとか、会社に介護休暇に...


弱い立場(24-4)
そして、「仕事が辞められるなら、それもありだと思う」とも言われました。 その言葉の裏に「仕事を辞めてもやっていけるなら、辞めてあなたがやったらどうですか。そうすれば、あなたも楽になるでしょう」そう言っているのだと感じました。...


弱い立場(24-3)
ある日、担当者会議が設定されました。ケアマネージャーはじめ、デイサービス、リハビリ、訪問介護、父の介護サービスに関わるすべての担当者が会しました。同じ事業所の関係者10人ほどと私一人でした。 その中で、ヘルパー室の主任から思いがけないことを言われました。...


弱い立場(24-2)
母に替わり私が父の介護者になったのは、介護保険制度が始まって数年後でした。ケアマネージャーは働く私をどう支援できるのか熱心に考えてくれました。ヘルパーさんは決められた時間、支援内容の中で集中してくるくると働いてくれました。ヘルパーさんの笑顔と、父を理解しようと奮闘する姿に何...


弱い立場(24-1)
介護サービスと利用者をつなぐのがケアマネージャー(介護支援専門員)です。介護サービスを必要とする利用者と、医療、介護事業所、福祉用具、行政の関係機関など、多方面との窓口となり、ルールに従って支援を実施します。介護保険を使ったサービスを利用するということは、=(イコール)ケア...


仕事と在宅介護ーもう少し…(23-4)
一人で抱え込まず人に任せた方がよい、とよく言われました。 私も抱え込むつもりは全くなくて、是非やってもらいたいのだけど、うまくやってもらわないと、あとが余計大変になる。だから、一生懸命伝えるし、どうやったら父が早く慣れてくれるだろう、ヘルパーさんが困らないだろう、あれこれ考...