お帰り!待ってた!(53-3)
- fairfax3939
- 2017年8月6日
- 読了時間: 1分
父は言葉が話せない。何があっても、何をされても、伝えることができません。そうなると、どうしても扱いがいいわいいわになりがち。だから、
「お忙しいところ、すみません」
「お手数をおかけします。ありがとうございます」
と言いながら、シーツが汚れている、交換して欲しい、お箸が見当たらない、寝間着はいつ替えたのか、など細かくチェックするのです。仕事帰りにも必ず寄りました。そして、「あそこの家族はうるさい」「そろそろあの娘が来る頃だ」と思ってもらって、きちんとやってもらわなければなりません。父は自分でできないし、やって欲しいと言えないのだから、私がフォローしないと本当に惨めになってしまう。そのことに私自身が耐えられないのです。

Comments