お帰り!待ってた!(53-1)
- fairfax3939
- 2017年8月4日
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父は1994年3月に脳塞栓で倒れて、その年の11月に自宅に帰りました。そして、2016年に亡くなるまでの22年の間には、大小様々なケガや病気で入院しました。家ではそれなりに暮らしているのに、入院すると、父がいかに立派な障害者であるかを思い知らされます。
車椅子からずり落ちたことなど一度もないのに、車椅子と体をひもで固定されて、ピコピコ電子音の鳴り止まないナースステーションにただ置かれている。寝かせっぱなしよりもずっといい、と思うことにするのだけど、見るたびにショックを受けました。
言葉が話せないことで、何もできない、通じないという扱いになり、父の自尊心などティッシュのようにポイポイと何の罪悪感もなく捨てられてしまう。病院では誰もかれも忙しい。父の入院した病院がそうだというわけではなく、病院とはそういうところなのだと思います。苦痛でも治れば、それが一番ですから。

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