新しい暮らし(29-2)
- fairfax3939
- 2017年3月13日
- 読了時間: 1分

新しい暮らしが始まりました。
父をデイサービスに送り出して、一人座敷に座った時、
「あぁ、やっと止まった…」と、思いました。
滝に打たれたことはないけれど、たぶんそんな感じ。頭から冷たい水がひたひたと体の中に沁みえこんでいくような感覚がありました。
父がデイサービスから帰ってきました。それまでは、スタッフの方が鍵を開け、父の靴を脱がせて、家の中に上げるところまでやってくれました。そのあと、父は一人でトイレに行き、居室に戻るのですが、真夏、部屋が蒸しかえっていても、ヘルパーさんがみえるまで窓を開けることもできません。真冬は冷え切った部屋で待たなければなりません。トイレに失敗したり、何かしようとして転んでしまったり、その短い時間は父にとってとても緊張する時間だったと思うのです。
「お父さん、お帰り!待ってた」
と私が門の前で迎えると、父はにっこり。そして、階段を登っている間中、どうしてにやけちゃうんだろう、というようなしまりのないにやにや顔。こりゃ相当嬉しいんだな、そうわかりました。
二人して、やっと赤い靴を脱ぐことができました。有難いことでした。
























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