住宅改修 1994(7-3)
- fairfax3939
- 2017年1月4日
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このリフォームでは、エレベーター本体の取付け工事と併せて、2台分の駐車スペースを作るコンクリート工事の必要がありました。また、トイレの間口を10センチほど広げて、車椅子で便座まで近づける工事も行ったため、まとまった費用がかかりました。
母はよく決断したと思うのです。命を取り留めたとはいえ、父が家で暮らすことが本当にできるかどうか、やってみなければわからない状態でした。すぐに病院に逆戻りして、無駄になるかもしれなかったのです。
母に「大丈夫なの?」と聞くと、「いいのよ、お父さんのお金だから」とさらっと言いました。
元々、1台分の車庫はあり、その後、妹も車を使うようになって、3台分の駐車スペースは有効に使われました。
そして、22年後、父は家で最期を迎えるために、このエレベーターに乗って病院から帰ってきました。始まりと終わり、このエレベーターが生きました。この時、私はあらためて母の決断の大きさを知りました。
そして、父が大きな障害を抱えながら、22年間の在宅生活を全うできたのは、H工務店さんの存在無くしてありませんでした。
在宅介護、特に身体の障害をかかえたような場合は、家回りの相談ができる信頼できる専門家がいるかどうかが、大きなポイントになるのではないかと思います。
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