

弱い立場(24-3)
ある日、担当者会議が設定されました。ケアマネージャーはじめ、デイサービス、リハビリ、訪問介護、父の介護サービスに関わるすべての担当者が会しました。同じ事業所の関係者10人ほどと私一人でした。 その中で、ヘルパー室の主任から思いがけないことを言われました。...


弱い立場(24-2)
母に替わり私が父の介護者になったのは、介護保険制度が始まって数年後でした。ケアマネージャーは働く私をどう支援できるのか熱心に考えてくれました。ヘルパーさんは決められた時間、支援内容の中で集中してくるくると働いてくれました。ヘルパーさんの笑顔と、父を理解しようと奮闘する姿に何...


仕事と在宅介護ーもう少し…(23-4)
一人で抱え込まず人に任せた方がよい、とよく言われました。 私も抱え込むつもりは全くなくて、是非やってもらいたいのだけど、うまくやってもらわないと、あとが余計大変になる。だから、一生懸命伝えるし、どうやったら父が早く慣れてくれるだろう、ヘルパーさんが困らないだろう、あれこれ考...


仕事と在宅介護ーもう少し…(23-3)
介護サービスの利用を増やせば増やすだけ楽になるというわけではありません。 家の鍵を施設の方に開けてもらうことで、私は慌てて帰宅しなくてもよくなりました。ですが、自分の家の鍵を他人が開けるという何とも言えない不安が常にありました。...


仕事と在宅介護ーもう少し…(23-1)
母が亡くなり、その3年後、妹が結婚し家を出ました。 4人だった家族が父と二人になりました。 仕事も変わりました。新しい職場は何かと配慮してくれました。そんな協力もあって、とにかく工夫して、在宅介護と仕事を手放さない方向でやってみようと決めました。退社時間が1時間遅く18時ま...


訪問の介護サービス(21-8)
訪問の介護サービスは仕事と在宅介護の両立のために必要でした。 私は母が亡くなってから6年間、訪問の介護サービスを利用しながら、フルタイムの仕事を続けました。連絡帳は8冊になりました。この支援がなければ、勤めは続けられませんでした。...


訪問の介護サービス(21-7)
訪問サービスという支援の中で、実際にわが家を担当して下さった方々は、親戚も友人も知ることない、父と私の当たり前の日常を垣間見ています。 家の中のことは外からではわからない。口で説明しても実際に見るのとは違います。 あの時、彼女いなかったらどうなっていたかなぁ、と思うヘルパー...


訪問の介護サービス(21-6)
ヘルパーさんによる訪問介護と訪問リハビリ。そして、デイサービスの中にも歩行訓練を入れてもらいました。 母が父の散歩に付き添うことができなくなり、亡くなった後も週末しか散歩できない状態が続きました。この時にはもう、以前のようには外は歩けなくなっていました。...


訪問の介護サービス(21-5)
ある日、鯖のみそ煮がピンクのパン皿に盛り付けてありました。 その思いがけない取り合わせに、私は一瞬固まりました。 他に食器がないわけではない、なぜこのお皿を選んだのだろう…。 そして、こういうことなんだと、わかった気がしました。...


訪問の介護サービス(21-4)
訪問リハビリは決まった介護福祉士さんが担当しますが、訪問介護のヘルパーさんは一人ではありません。私の場合、その場にいないので、全く面識のない方が家に入ることも普通です。 そんな中、人により、対応が違うことのないようにしたいと思いました。...